ファイルメーカーを共有する方法と共有数の目安
FileMaker Serverは同時接続何台を目安に導入するべきか。
ファイルメーカーで共有するには主に2つの方法がある
単純にPCでFileMaker Proでホストさせる方法と、サーバーを別に用意してFileMaker Serverでホストさせる方法があります。
共有数が数台であれば、一つスペックの良いPCにファイルを保存させて共有することも可能ですが、それなりの規模になる場合はサーバーOSにインストールしたFileMaker Serverでホストさせます。
ここで気になるのが、Windows環境で運用する場合のCALの捉え方、また具体的な共有数がどれくらい以上ならFileMaker Serverを導入したほうがいいか。このあたりを解説します。
FileMakerとWindows CAL
CAL(キャル)(Client Access License)とは、Windowsで別OSにアクセス(共有フォルダなど)する場合必要になるライセンスです。
しかし、FileMakerではOSを用いた共有ではないと解釈されているようなので、厳密にはCALが不要となっているようです。
AD(Active Directory)環境であれば、当然CALを購入しているのでそこまで考える必要はないでしょう。
ユーザーCALとデバイスCALの違い
ファイルメーカーから少し離れてしまいますが、CALについて少し触れておきます。
デバイス(PC)またはユーザー(人)どちらを主眼にして利用する環境があるかという捉え方がわかりやすいでしょう。
ユーザーCAL
50ユーザーで全員にPCを支給しているのであれば、ユーザーCALを50ライセンス購入する必要があります。
デバイスCAL
50ユーザーいるがPCは20台を共有している場合、デバイスCALを20ライセンス購入します。
10接続以上同時利用するのであればファイルメーカーサーバーを導入したほうが良い
今は同時に5接続で共有するが、今後は10接続以上同時アクセスする見込みがあれば、先を見越してFileMaker Serverでホストするのが望ましいでしょう。
この場合、サーバー本体とサーバーOS、ファイルメーカーサーバーライセンスが必要となります。
簡易的かつスピーディーに使えるファイルメーカーですが、そもそもデータベースであるという原点に立ち返りサーバーにホストさせ集中して利用できる環境を整えるほうが得策です。