Webアプリも良いけどクラサバのファイルメーカーも捨てたもんじゃない

クライアント・サーバーのアプリもwebアプリもそれぞれ長所短所があります

FileMakerはユーザー操作に優れている

Webアプリも良いけどクラサバのファイルメーカーも捨てたもんじゃないパフォーマンスは正直webアプリの方が拡張性があり優勢と言わざるをえないと思います。

ファイルメーカーだって負けてはいません。
何はともあれ操作性が優れています。

片手間でもそれなりのアプリを作成できるので本格的なエンジニア・システムエンジニアがいない会社でも、業務レベルで充分開発・運用が可能なところがwebアプリではなせないところです。

ファイルメーカーはラインセンスに依存するからスケールアップになりやすい

サーバー負荷を分散することも可能なのですが、台数に応じてFileMaker Serverのライセンスが必要になってきます。
ファイルメーカーを使うということはそこまで大規模でないか部門内で業務に密着したアプリなどで使われることが想定できます。
そうすると、ライセンス費用というのは大きなポイントとなってしまいます。

改善策としてすぐに思いつくのはサーバーの機能・性能アップになるでしょう。
それがスケールアップです。
しかしこれも限界があるのは確かです。サーバーのスペックアップというと簡単にできるのはメモリ増設くらいに限られてしまいます。サーバーのメモリは一般的にエラーチェック付きが前提になります。
RAM ECCというのがそれですが、比較的高価なものでありマザーボードが非対応な型式を購入してしまうとそもそもサーバーがメモリを認識しない、最悪OSも起動しません。

webアプリだったらスケールアウトしやすい

webアプリであればOSはLinuxが多くなるでしょう。全てをオープンソースで開発できるためライセンス費用はゼロ円になります。
更に、パフォーマンス劣化してきたら同等のスペックサーバーを増設して分散させることでアプリケーション全体のパフォーマンスを改善できます。

仮想サーバーを使っているのであれば尚更このスケールアウトは容易にできます。

しかし、webアプリと一言でいっても様々な技術が必要とされます。
ネットワーク、サーバー(Linux)、アプリケーション(C++,Java,Perl,PHP,Python,node.jsなどなど)、データベース(PostgreSQL,MySQL,MongoDBなどなど)、html、css、javascript。
ざっくりとこれらの知識が必要になってきます。

たくさんの事ができないと一言でwebアプリと言っても構築することは難しいでしょう。

インストーラーで簡単に構築・展開できるメリットがファイルメーカーにはある

インストールもGUIですぐにできます。
Linuxでwebアプリを構築するとなるとGUIも使えますが、サーバーOSでminimumインストールすればCUIで操作します。
これでは敷居は高くなる一方。

だったら最低限のパフォーマンスを維持しながら効果的なアプリを小規模展開するのに適したファイルメーカーがまずは最善策ではないでしょうか。

システムを使うという観点が重要ではありますが、構築・運用にのせるまでが最も大変であり、ある程度の期間使い続けるものになるのでメンテンナンス性は重要なポイントとなります。

専門職を別途採用してまで行うのは難しいでしょう。
そういう時には手軽に構築・運用・展開ができるクラサバアプリを選択するのが得策です。

「クラウド」という流行りの言葉に流されず、現実と環境を見極めることが必要になります。

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